娘にのこしたいもの
最近、古い雑誌を買いました。
それは昔、穴があくほど夢中になって読んだ雑誌で、
何度かの引越しと断捨離で手放してしまっていたのですが、
あることがきっかけで無性に読みたくなり、
探して探して古本屋さんで見つけました。
ページを開いてみると
見覚えのある写真となつかしい文章に頬がゆるみ、
夢中になって読んでいた当時の記憶がよみがえってきました。
Re;s リトルモア社
この雑誌がきっかけで好きになったもの
この文章をきっかけに買ったもの
すっかり忘れていたけれど、
そういう「きっかけ」をたくさん、ここからもらっていました。
それと同時に思い出したのは、
「こんなことしたかったな」「あんなこともしたかったな」という
「やり残した」ことたち。
それももう忘れてしまっていたけれど、
雑誌の行間から、見えない文字となって浮かび上がってきて
その切ない想いに、なんとも言えない気持ちになりました。
「娘にはやりたいことをやりたいようにやって欲しい」
「それを応援するお母さんになろう」
そんなことを考えた次の瞬間、ハッと何かに気づきました。
「今、私がやりたいことをやればいいんだ」
そういう私の姿を娘に見せていくことが、
今ここからできる、娘へのエールだと考え直しました。
私は娘に何を残せるだろう。
時々、そんな風に考えることがあります。
お金、家、思い出…
そういったものがまず思い浮かぶけれど、
もっと残したいものがあるような気がしています。
先に生まれて歩んできた1人の女性として、
私の後ろを歩いてくれる娘に、
どんな景色を見せてあげられるのだろう。
見るもの全てが初めてで
純粋無垢なやわらかなその心に、
どんな風を吹かせてあげられるのだろう。
「より良いものを、よりたくさん」
愛する娘のため探しあて手渡してあげられたら
どんなにいいかと思うのですが、
仕事、家事、子育て
日々のことに追い立てられるように暮らす私たち。
ゆっくり立ち止まり、よくよく考えている間もなく、
「明日」がやってきてしまいます。
その繰り返しの中で、たどり着くのは、
やっぱり「できることしかできないな」という心持ちで。
それはつまり、人と比べず見上げすぎず、素直にまっすぐに歩いていくことだと思っています。
その中で願うのは、娘の心がいつまでも
純粋でやわらかく希望に満ちていてくれること。
そんな心で未来を見つめてくれたら。
だから私がそうやって生きていこうと、
その背中を追いかけてもらえたら、と思っています。
とはいえ、まだまだ未熟な私です。
そんなにきれいに生きられる日ばかりではないけれど、
「今日より明日」と希望を持って暮らしていこうと思います。
私が娘に残してあげられるもの。
それがこんな「生き方」だとしたら、とても幸せです。
次回の配信は9月21日(月)です。
お会いできるのを楽しみにしています♫
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