8月の子守唄
なぜ戦争をしてはいけないか
キッチンから命を学ぶ(引用:暮らしの手帖 7 夏 2020)
これは料理研究家・小林カツ代さんの言葉です。
「手早く簡単に美味しく作れる」
わたしの母は、カツ代さんのレシピのファンで、
実家の本棚にはレシピ本がズラッと並んでいました。
結婚して主婦になったわたしは、
母を真似て、カツ代さんの本を手に取りました。
そこには、どこか懐かしさを感じるレシピがたくさん。
じゃがいもが入ったオムレツ
ミートボールのカレー
実家の定番メニューは、
ここから生まれたんだと知りました。
食べることは生きること。
わたしの命の原点が、ここにあるような気がしました。
私たち日本人にとって、
8月はとても大切な季節です。
「75年前」
そう聞けば遠い昔のことのように思えます。
自分の両親が生まれる前のことなのですから、
それも仕方のないことなのかもしれません。
語り継がれる「あの日々」について、
夏を迎えるたび、涙もろくなっているように感じています。
それは、単純に年を重ねたからだけではなく、
わたし自身が「母」になったからかもしれません。
未来を生きる子どもたちと、
ともに歩ける時間は限られています。
いつの日か、子どもたちの背中を見送るとき、
その向こう側が光と希望で満ちていることを願う。
そんな親心は、きっと
いつの時代も同じだろうと思うのです。
日本にとっては「75年前」の出来事が、
今日も世界のどこかで起きている。
そう考えるといたたまれない気持ちになります。
だから
“キッチンから命を学ぶ”
わたしはその姿勢を大切にしたいと思います。
野菜、魚、お肉…
それは「命」を「いただく」行為であり、
その命よって生かされている私たちが今日をどう生きるのか
そう問いかけ、伝えいくことは、
私たち「母」の大切なお役目のように思えます。
今、この瞬間、
自分たちの力ではどうにもならない大きな争いの中で
傷つき泣いている子どもがいる。
そして大人たちもまた、
不安と憎しみの中、必死にもがいて今日を生きている。
どうかどうか、彼らの生きる明日が、
今日よりも優しく穏やかでありますように。
このキッチンから出来ることを信じ、
娘とともに、今日を生きれたらと思います。
次回は9月7日(月)配信予定です。
またお会い出来るのを楽しみにしています♫
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