今を動かす力
娘は歩くのが大好き。
いつもわたしの前を小走りで歩いていきます。
元気いっぱいなその姿は、
あぶなかっしくもあり、ほほえましくもあり。
手をつなぐ喜びや、小さな背中を追いかける楽しさを
あたらしく教えてくれています。
先日、久しぶりに娘を抱っこして歩いてみると、
ずいぶんと重たくなっていることに、改めて気づきました。
3,675gと、大きく生まれた娘ですが、
生まれてからは体重の増え方ゆるやかで、
大きくなっているんだけれど、どんどん小さくなっていうように感じ、
思い悩んだ時期があったことを懐かしく思い出しました。
あの頃、わたしの中を占めていた悩みや戸惑いは、
いつのまにか“ささいなこと”となり、
小さく遠く感じられるようになっています。
それならば、きっと、今のわたしの中を占めている悩みや戸惑いも、
いつのまにかそうなるのだろうと感じられ、
なんとなく肩の力抜けたように思います。
ただただ、ただただ、
今日やるべきことを、やれるようにやっていたらいいのだと。
いつもどうしてか、背伸びをしようとしてしまう。
だから、できなくなってしまったり、立ち止まってしまったり、
はたまた、無理をしてしまったり。
そうすると、
大切なものが歪んでいくんだなと、
大きくなった娘の重みを感じながら、心の中でつぶやきました。
今、わたしが気になっていることは、
娘の人見知りが激しくなってきていること。
言葉の発達が少しのんびりなこと。
仕事、家事、育児をうまくまわせていないように感じること。
出すべき結果を出せていないこと。
繰り返す毎日のなか、
心に積もっていくそんな感情たち。
それはきっと合図なんだろうと思います。
”今、自分にできることをしっかりやりなさい”
これまで何度も、こういう風に気づいて思って考えて、
「よしっ」と襟を正してきたのだけれど、
いつもまたここに戻ってきてしまうのは、
学んでいない、成長していないような気がして、
なんとも情けない気持ちになります。
けれど、「また思い出せた」と解釈したならば、
少し心が上向きになるような気がします。
ハイスピードにパワフルに、
どんどん前に進んでいく周囲を見ながら、
歯痒い気持ちになることが多い毎日です。
けれど、そんな時だからこそ、
自分にできることにしっかり集中できたらと思います。
それは娘と手をつないで歩くこと。
一緒に遊んでごはんを食べること。
時間を大切に使うこと。
素直にやること。
ささやかでありふれたことばかりですが、
この小さな働きが、大きな循環のひとつとなり、
”今”を動かす潤滑油となることを信じて。
次回の更新は、12月21日(月)です。
お会いできるのを楽しみにしています♫
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